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過去に同じ作業をしたのですが、電流計アンプの部分で、回路設計上の致命的問題が起きたので、やり直ししたわけです。
今回は、左の画像で示す部分の大幅追加です。
赤い線の部分が、プリントパターンになります。
この部分(電流計部分)は部品搭載は限界ですが、電圧計部分は
もうすこし部品が乗せられます。
いずれにしても結構な高密度です。
今週の月曜~金曜は、この作業で精一杯でした。
このパターンを考えるのは、難しいパスルを組むようなものです。
使用する抵抗器に精密特注品が追加で必要なので、
このあと、穴あけ加工までやったら、これを調達するまで作業中断です。
そろそろ、いつ逝ってもおかしくないと思いつつ使っています。
目下、これの後継ぎとなるものを製作中というわけです。
この頃は、北海道の道東の知床半島に近い地域に住んでいたことで、
部品の入手が困難だったため、幾つかの部品は必要としているものとは違っていても、
入手可能なものでがまんしたり、ゴミ捨て場に捨ててあったTV受像機から部品を調達したりで、そういうことで苦労した記憶があります。
近くに電子部品売っている店がある人には恐らく想像できないことでしょう。
電流計ひとつとっても、この電源装置は最大2Aまでなのですが、
入手困難だった故、仕方なく5Aのものなのです。
数年ぶりに中をのぞいてみました。(画像クリックで大きな画像が別ウィンドウで表示されます)
配線に使っている線材は、殆ど全て捨ててあったTV受像機から調達したものです。
2つあつ電源トランスのうち、右側にあるものも、捨ててあったTV受像機から調達したもの。
部品そのものも、全体的に現在よりひとまわり大きい部品です。
逆に同じ形状の部品は現在は入手不可のものもいくつか散見されます。
故障しても部品の形状が古過ぎて修理不能です。
それにしても実装は雑で、よく動作してるなという感じです。
この図はこの電源装置の回路図です。
実用電子回路ハンドブック(1)、(5) あたりを参考にしています。
回路の一部は、工業所有権など設定されている可能性があるので、
個人で実験装置作る程度なら何も問題は起きないと思いますが、
「むやみにこれをパクッた商品などを作らない」方が懸命です。
あと、現在の直流安定化電源装置はもっと複雑です。
9/29 の記事で、直流安定化電源装置に組み込む電流計につける
直流増幅器に対するツッコミは結局誰からもありませんでしたが、
大霊界(ばき☆)からアドバイスをいただき、
差動増幅という手を使うことにしました。
差動増幅というのは、一言で片付けると、電圧の差を増幅するもので、
これについて言及しようとすると、本が1冊できてしまうので、
意味がわからない人は、他をあたっていただくことにしましょう。
いろいろ、手持ちの書籍(今は絶版らしい)を調べていたら、
左記のような回路が収録されていました。
これなら部品数少なくて済みそうだなと。。
ところが、同じ回路で別々の設計計算式。どっちか判らん、、
ということで、実験してみることにしました。
ちなみに図中の2つのR1 と 4つのR2 はそれそれ同じ値にする必要ありです。
やはり、ICL7650を使いたいので、ここ で入手。
すぐ入手できたことは助かったが、かつてよりえらく高額。1個 ¥682 (だったかな...)。
このICは秋葉原あたりでも、どこでも打っている訳ではなさそうなので仕方ないか。。
早速、以下の回路を組んで実験開始。
要領を得なかったのと、貧乏でまともな測定器はない(テスターしかない)ので、実験にまる1日かかりました。
e-out に直流安定化電源に組み込む電圧計を接続し、IN+ と IN- に乾電池と、可変抵抗器をかまして、 R0 を変化させ、
2V フルスケールになるときの入力端電圧を測定。計算すれば、実際の増幅率が出てくるので。内部抵抗の影響はあるが、無視。
結局、下の式(茶色表記)が正しかった模様。
これで、電流計アンプ部分のめどが立って、さあ修理、と思ったのですが、、、
図示のようにレンジ切り替えのアナログスイッチ(アナログマルチプレクサ)が無視できない値になるので、全く使い物になりません。
ON 抵抗が相対的に小さくなるくらいに無視できる程度に、R1やR2 を大きくすれば良いのですが、今度は動作が安定しません。
現在、検討中です。
#その後目処は立ちました(爆)