2018/06/11(月)IPv6の基礎(12) -トラブル対処で役立ちそうな知識
2018/06/11 1:04
実は、IPv6には「一時アドレス」という概念があります。(RFC4941 で規定)
これはサーバ管理者泣かせな機能なのですが、一定時間ごとにどんどんIPv6ユニキャストアドレスが新しくなっていくのです。
そうです。これは「発信元を特定しにくくする」ためのものです。
#これも個人的には、セキュリティに過度に煩い層の影響だと思う。。
サーバ攻撃を受けた際に発信元が分かりにくくなり、原因究明に大いに影響ありそうなのです。
これを逆手にとって、ネット犯罪を助長するような一面があり、しかしながらプレフィックス部はどんなに IPv6 アドレスが変わろうが固定なので、どこまで効果があるかは疑問が残ります。
IPv6 ではリンク毎に「リンクローカルユニキャストアドレス」が付与されるという話を何度かしてきました。
早い話、LANカード或いはイーサネットデバイスが同じ機器に複数あると、その数だけ同じ機器にリンクローカルユニキャストアドレスは割り当てられるのです。
リンクローカルユニキャストアドレスはプレフィックスが同じですので、実際に通信する際は、%で始まるインタフェース名を補助的に使用して、リンクを区別します。