2018/06/10(日)IPv6の基礎(11) - 機器設定時に必要と思われる知識・トラブル対処に向けて

ここでは、インタフェースIDの決定方法について簡単にまとめてみました。
やみくもにIDを付与してもトラブルの原因になることがありますので、留意しましょう。
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基本的にどのような値でも構わないのですが、IPv6 ではユニキャストアドレスの一部がエニーキャストアドレスと定義されているので、エニーキャストアドレスと区別する必要があります。

ユニキャストアドレスとしてインタフェースIDを指定する場合は、上記提示のIDを避けて指定しましょう。
ユニキャストアドレスとして使用できないインタフェースIDのうち、fdff ~ で始まるIDは、「修正EUI-64」形式を踏襲してインタフェースIDを設定する場合を想定しています。

理解の一助として、ICMPv6 などでイーサネット接続環境におけるIPアドレスを自動設定する際のインタフェースID自動生成方法をまとめてみました。知っておくと、トラブル対策の際に案外役立ちます。
尚、アドレス自動生成・手動設定に関係なく、必ず「修正EUI-64」形式で行う必要があるという訳ではありません。あくまでもひとつの方法として推奨されています。

ただ、この「修正EUI-64」も現在は非推奨になっているらしく(RFC7721,2016年3月)、新たにプレフィックスを基にした乱数発生による方式(RFC7217,2014年4月)が推奨されているようです。
#セキュリティに過度に煩い層がいるものだな・・・と個人的には思ってしまいますが。。
#この件は、次の記事で示します。

ですが、「修正EUI-64」は一般的に広く用いられており、ある日突然変更しなければならない、という状況ではありませんので、少なくともあと2~3年は定番の手法として使われ続けると見ています。