2005/03/19(土)安心と安全は別物(2)
2017/10/12 1:07
例えば、実際には危険な乗り物でも「安心感」さえ与えることができれば、怖がらずに利用することが日常起きている。
「安全」とは何か。これはどちらかといえば科学的根拠に基づく定義。
どんなに「安全」を説いても「安心感」を与えることができなければ「安全」とは認めてくれない。
多くの日本人はこの思考回路である。
「安心」というものほどいい加減なものは無いことに気がついて欲しい。
前述の例で示したように、「危険な乗り物」であったとしても、「安心感」を与えることで
「危険」という概念は脳みそから消え去ってしまうのです。
インターネットのサーバを預ける話になったとき、「小さい業者だと不安」ということで選択肢から外す人がかなり多い。
しかしです。「小さい業者=危険」という図式は成り立つのだろうか。
実際は、危険率は大手も小さい業者も殆ど変わらない。
むしろ、逆なのかもしれないという状況である。
この事業を始めたばかりのころ、なんらかの原因で、サーバダウンを起こしてアクセス不能になったとき、
10分もしないうちに電話がかかってきて、「解約だ」と言われたことがある。
信じられない話であるが、実際にあったこと。
「サーバは止まらない」という勝手な神話を作って信じている。このような無知なユーザも昔は結構いたのである。
「絶対に止まらない安全なサーバ」なんぞ、この世に存在しない。
人間が病気するのと同じで、機械も故障するのである。
止めないようにするには、サーバを多重化して偶発故障率を下げるほか、方策が無いのである。
それでも 100% 止まらないなんて不可能な話。
どうしても、止まらないサーバが欲しいとなれば、それ相応の高額な使用料を負担してもらわないとならない。