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2021年08月28日の記事

2021/08/28(土)FreeBSD13 からのソースコードによるOS更新は、gitup が最も手軽

2021/08/28 5:00 サーバ運営・管理
先日、FreeBSD のソースコード管理が subversion から git に変更になった旨を『厄介だ』と紹介したのですが・・・
その厄介さを払拭するメンテナンスツールが既に用意されていたのでした。

この手の情報が数えるほどしかなく、日本語による情報を当方が見つけたのはここだけです → KNCN weblog /usr/src を gitup で取得する
#見落としの可能性もあるのでご容赦を・・

これは、OSの標準コマンドではないので、出来る限り最新のports から、
# cd /usr/ports/net/gitup
# make install
# make clean
# rehash
とかやって、インストールします。インストール後、 /usr/local/etc/gitup.conf を以下のように適宜編集します:
(一部抜粋)
# $FreeBSD$
#
# Default configuration options for gitup.conf.
{
        "defaults" : {
                "host"           : "git.freebsd.org",
                "port"           : 443,
#               "proxy_host"     : "",
#               "proxy_port"     : 0,
#               "proxy_username" : "",
#               "proxy_password" : "",
#               "source_address" : "",
                "low_memory"     : false,
                "display_depth"  : 0,
                "verbosity"      : 1,
                "work_directory" : "/var/db/gitup",
        },

        "ports" : {
                "repository_path"  : "/ports.git",
                "branch"           : "main",
                "target_directory" : "/usr/ports",
                "ignores"          : [
                        "distfiles",
                        "packages",
                ],
        },

        "release" : {
                "repository_path"  : "/src.git",
                "branch"           : "releng/13.0",
                "target_directory" : "/usr/src",
                "ignores"          : [
                        "sys/amd64/conf",
                        "sys/arm64/conf",
                        "sys/i386/conf",
                        "sys/pc98/conf",
                        "sys/powerpc/conf",
                        "sys/riscv/conf",
                        "sys/sparc64/conf",
                ]
        },

        "stable" : {
                "repository_path"  : "/src.git",
                "branch"           : "stable/13",
                "target_directory" : "/usr/src",
                "ignores"          : [
                        "sys/amd64/conf",
                        "sys/arm64/conf",
                        "sys/i386/conf",
                        "sys/pc98/conf",
                        "sys/powerpc/conf",
                        "sys/riscv/conf",
                        "sys/sparc64/conf",
                ]
        },
見ての通り、JSON 形式な設定ファイル。
初めてだと JSON 形式に面食らうんですが、割と直感的に変更できます。
gitup.conf を編集後、
# gitup release
とやれば、今まで同様の /usr/src 配下へのソースコード取得、
今後は、ports ツリーもgit 管理になるらしいので、そうなった際は、
# gitup ports
で、従来のように /usr/ports 配下への取得が出来るようです。
ただ、ports ツリーの取得は、前処理・後処理があるので、portsnap のほうが使い勝手は良いです。
〔参考〕portsnap が更新しない場合の対処法

尚、新規取得時も更新時も同じコマンドラインで出来ます。