2015/01/27(火)ImageMagickライブラリによる塗りつぶし

殆ど事例が紹介されていなかったので、自分メモ
20150127.png
これは、筆者が開発作業で制作した、気象庁によるXML配信データを基に生成した、日本近海の海上(気象)警報を視覚化したものです。
https://www.basekernel.jp/pc/weather/fishcond/index.html

図中の黄色や橙色、水色は、閉塞領域の単純な塗りつぶしですが、このような簡単な事例が検索してもなかなか出てこない。
昔のパソコンで一般的だった BASIC だと、
paint(X,Y), colorcode,bordercolor1,bordercolor2
みたいにするだけで任意の座標 X,Y を含む bordercolor で示す閉塞領域をcolorcode で塗りつぶすことが出来たのですが、これと同じことをする手法が判らない。

結局、 ImageMagick の本家でそれらしきものを見つけて、わかりにくい説明を基に試行錯誤しました。

いつもの例によって Perl でのやり方ですが、
use Image::Magick ;                     # 画像描画ライブラリ使用宣言
で、ライブラリを宣言し、
 $image = new Image::Magick ;            # 操作オブジェクト生成
 $image->Read('seamap.png') ;            # 元の画像ファイルを読み込む
 $image->FloodfillPaint(x => $position_x,
                        y => $position_y,
                        channel => All,
                        fuzz => '20%',
                        fill => $paintcolor) ;
 $image->Write('seamap.png') ;           # 操作後の画像をファイルに書きだす
 undef ($image) ;
のようにします。
書き出す際のファイル形式は、読み込んだときのファイル形式がデフォルトになるようですが、詳しく検証していません。
FloodfillPaint という関数呼びだしが塗りつぶし処理そのもの。
x に塗りつぶしたい領域を含むX座標(水平方向の座標)、
y に塗りつぶしたい領域を含むY座標(垂直方向の座標)、
fill に塗りつぶしたい色を、rgb文字列形式で指定します。
#ff0000 とすれば赤、#00ff00 とすれば明るい緑、#0000ff とすれば青、
#ffff00 とすれば黄、#ffffff とすれば白、#000000 とすれば黒、
といった具合です。
fuzz は、境界のあいまいさのようなもので、この数値を減らせば境界色判定がシビアになり、数値を増やすと、多少違った色でも塗りつぶしを行うようになります。
fuzz の数値は、実際に試しながら設定するのが早いです。