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2006年09月10日の記事

2006/09/10(日)勘違いの多い3文字略語信奉者

2017/10/11 9:52 未分類
ここ1、2年の傾向だが、この業界には3文字略語が溢れかえっています。
そして、その3文字略語を多用することに優越感を持つ(自分から見れば)ちょっとアホな人間も溢れ出しているのです。

ぎりぎり市民権を得ている3文字略語はこんなもんでしょう。
LAN : ローカル・エリア・ネットワーク。家庭内や職場内の通信回線を指す
DVD : ディジタル・ビデオ(または多目的)・ディスク。今は主に映像コンテンツ記録に使用
UPS : 無停電電源装置。コンピュータ機器の電源保護に使用
CRT : コンピュータ用のディスプレイ(表示)装置。
HDD : ハード・ディスク・ドライブ
CPU : 中央処理装置(ユニット)。コンピュータでは人間の脳にあたる。中国語で『電脳』。
SSL : セキュア・ソケット・レイヤー。暗号通信の技術の総称だが、暗号通信を指す言葉になっている。
VPN : 仮想プライベートネットワーク。実際はインターネットに接続しているが、複数拠点でLANのように使う技術の総称
FTP : ファイル転送プロトコル。ファイルのアップロードやダウンロードに使う。
FAQ : よく(繰り返し)ある質問。 Frequency Asked Question の略。

知らないと、日常会話すら成り立たないこともあるから、これらはどちらかというと必要性があって仕方なく浸透していったもの。
このほかにも、DMZ、SOX、SNS、SSH、POP、PPP、NAT、MAC、ECC、RTC、ACL、CEO、PVR、CRM,、.....
きりがありませんね。いくつ知っていて、いくつ説明できますか。

こうした傾向は元々は経済関係者に見られたもの。
経済アナリストたちは、このような3文字略語を多用することで、判るようで実際は洞察力に非常に長けている人間にしか判らない内容を語り、自らの体面を保っているといって過言ではないでしょう。なので、「その略語の意味って何?」なんて聞こうものなら「逝ってよし」の風潮。容赦ありません。
かつてのエンジニア達は、「その略語の意味って何?」となると、一回目は親切に理解するまで教えます。2回目は「ここに出ているから自分で見てね」、3回目になって初めて「逝ってよし」です。
#エンジニアは何度も同じ人からの同じ質問に回答するほど暇では無いし、商売ではない、というちゃんとした事情があります。

最近、時々ブログやMLなどで、やたらと3文字略語並べて「私は優秀な人間ですよ」と言いたいのかと思うような場面に出くわします。しかし、そのような人間のブログやMLへの投稿は、過去に遡って眺めると、ほぼ100%技術畑の人間ではありませんね。
何かこう、しったかぶりしているというか、変に体面ばっているというのが判っちゃいますので。
まだ断言するに至りませんが、経済畑か学者畑の連中なのではないかと推測します。
でなければ、経済アナリストに悪影響されてしまった技術者とか研究者とかでしょうか。

最近は、「高学歴」は逆に就職や転職にはマイナス効果であるように、「知識の無駄な披露」は、マイナス効果です。
敬遠の格好のターゲットになります。
3文字略語並べるよりも、それをなるべく使わないように脳を使うのが、本当に優秀な人です。

そう、自分は「SOX」とか言われてもその意味はわかりません。積極的に知ろうとする気も起きません。
エンジニアとして必要となるまで、かっこつけるだけの3文字略語は蚊帳の外です。

「SNS」とか、「Web 2.0」とか頻繁に口走る奴らからも遠さがります。
早い話し、話題性で大きな企業や経済関係者が銭儲けする目的の為だけに、従来の言葉や技術の定義を焼き直ししただけですよ。。。
話題性に騙されちゃあいけません。必要性が明確になれば別ですが。