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このジャンルのWeb記事はスルーすることが多いですが、
今日は、ちょっとだけいいこと書いているね、と感じる記事が... → エンジニアのやる気は報酬だけじゃ維持できない 〔@IT情報マネジメント〕
一番最後 (Part 3)の方に、
『「はっきりといえることがあります。すべての関係者が「やってあげている」という意識ばかりを強く抱くようなプロジェクトはうまくいきません。』
とあります。とても重要なことです。万事全てそうです。
周囲には、説教する機会があると必ず言及しているのが、この内容。世紀が変わる前から言い続けています。
「常に、やらせていただいているという心構え持て」と。しかし、それだけでは駄目です。
上記で示したリンク先の記事にもあるように、いかにして作業者が実態に見合う報酬や依頼元が満足する成果を得るか。
しかしながら、説教・言及しても通じない相手というものはいるもので、そういう相手には冷たくしています。
そうしないと依頼元の為によくないと逆に思うからです。
Part 3 に元請け、下受けの金銭的な報酬関係、末端が受ける報酬の関係が簡潔に判りやすく示されています。
でもこれは、一般的なちょっと大きなIT関係の会社へ業務を依頼する場合。依頼元が支払う額のおよそ3分の1しか報酬がありません。
正直、10年前と変わっていない。
ちょっと昔の話ですが、会社勤めしていて、プロジェクトリーダの仕事手伝うようになると、概算見積もりなんかもやることがあるんですが、
人件費はやはり30%くらいの予算にするように言われましたですね。法人税も3割くらいになって、会社の粗利益は残りだからと。
(間接経費やその他の税金など含めると、20%の利益あれば御の字)
これはこの業界の構造的問題で、大規模システムでは、これを変えるのはどうにも難しいですが、中小規模まで何故かこのような構造になっていて、我々から見れば無駄な銭を中間に挟まる業者に持っていかれている形です。
中小規模の案件なら、個人でやっているところをあたりなさい。
個人であっても、案件によっては町工場的な繋がりで、事実上はグループで仕事を請け負う体勢になっています。
こういうと、「リスクが大きい」という人が必ずいます。しかし、はっきり言えることは、大きな会社でも総合的なリスクは同じなのです。
むしろ逆に不利益被る場合もあります。いつか記事にしましたが、
「大企業ほど信頼できないものがある」
です。
この業界は特別注文で請け負う受注生産ですよ。いわゆる町工場のような形式が合っています。本質的には。
なので、大企業が推し進める標準化と名のつく囲い込みにはちょっと異様なものを感じています。
とはいえ、ベースとなる部分の技術的な標準化は重要です。
しかし、 Java のようなアプローチでの標準化は、現場には合わないので、
今になって「ライブラリが合わないから機能しない」「古い機械(コンピュータ)では動作しない」などなど、
依頼元から見れば「騙された」と思ってしまうようなことが起きているわけでしょ?
1つや2つの会社でクローズできるような中小案件なら、個人でやっているようなところへ依頼するようにすれば、双方とも幸せになれる確率が上がると思います。