たまたま聴いていた NHK ラジオにて児童文学評論家だかの赤木かん子さんという人が喋っていました。
「今の若者は活字離れだ」というのは、今に始まった事ではなく、数千年前のエジプト文明の時代から延々といわれていることらしい。
つまり、一種の勘違いと錯覚を起こしている、ということらしいです。
「子供が本を読まない」
という現象をどう見るか、で延々と語っていましたが、
「子供が本を読まないのではなく、自分の好みの本や、知っている本を読まないことを嘆いている」
「他人に本をお勧めすることは、本人に似合わない服を勧めるのと同じ結果になる場合もある」
「読者のパターンは”空想系”と”リアル系”に分かれ、両者は相容れない」
「本をよく読む人は、”本”が一番の優先順位なだけで、普段本を読まない人も関心のある分野の本は読んでいる」
納得したのは、学校の夏休みの宿題などで読書感想文を書かされたりしたことがあったのですが、
読む本が指定され、読むことに精神的な苦痛を感じ、全く面白いと思わなかった理由です。
概してそれらの本は「空想系」であり、ノンフィクションものや伝記の方に関心があった自分は「リアル系」だったからです。
そういえば、「アニメ」も空想系で自分にはストレスだったです(ドラえもん、トムとジェリー以外は〔爆〕)
「空想系」を半ば学校教育で強要し、「リアル系」を軽んじるのは、学校教育としては、ちょっとやり方がまずいのではと思います。
本そのものも、装丁から活字までトータルコードディネイトされているらしく、1980年代の本は、内容が同じであっても、
読むのに苦痛を感じるらしいです。10代、20代だと「読まない」。
嘘のようで本当の話のようです。
現在の本はひとまわり大きく、活字も現代人に馴染むように考えているらしいです。
本ひとつとっても、なかなか奥が深いです。