この業界の悪い部分というか、当方では大嫌いな部分でもあるが、流行だとか、新しいものが最善の解決策だと思い込む中途半端な技術者がなんとも多いことか・・・
最近のトレンドは複数の方々にも言われたのだが「仮想化」らしい。
「仮想化」というのは、主に1台の物理的サーバを数台以上が稼動しているように仮想的に見せるもので、運用コスト・管理コスト低減に大きく役立つとされている模様。
まぁ、ひとつの技術ではあるのですが、既存のサーバを何でもかんでも仮想化するという現在の流れは、非常に幼稚且つ安易過ぎる。
ここが区別できない管理者や技術者が多すぎます。
先ず、「運用コスト削減」というのは、主に経費削減で得をする方々だけのメリット。利用者や運用担当の技術者に全くメリットは無いです。
次に、「管理コスト削減」というのは、主に経理管理する方々だけのメリット。同じく、利用者や運用担当の技術者に全くメリットは無いです。
仮想化によるしわ寄せは、ほぼ全て「運用担当の技術者」に行くのです。これだけならまだしも、しわ寄せがいくからと行って、「運用担当技術者の報酬」が上がるわけでもありません。
むしろ「コスト削減できたのだから、楽になるのでしょ?」と、極めて勝手な理由つけて、更なるコストダウンしようとするのが関の山。金の勘定だけで物事を進め、現場の技術者の言うことを聞かないので、幼稚で安易な「仮想化」は却って不安定なシステムを作り上げます。
仮想化が生きるのは、1日を通して殆ど使用状況が変わらず、且つCPU使用率が 1% にも満たないようなサーバに限定されると思います。
それと、Windows 等よりも FreeBSD が最も仮想化技術が安定しています。当方顧客には需要そのものが無く、今のところ使う気にはならないですが・・・ ^^;