2012/04/19(木)FreeBSD 8.3R リリース
2017/10/12 4:57
苦手な英語の意訳をすると、今回は、
・TCP/IP プロトコルスタックにて mod_cc(9) を実装した。
これは、プラグイン的に利用できる輻輳制御フレームワーク。
・grdid(8) という、BIOS ソフトウェアにて実現するタイプの RAIDコントローラを追加実装した。
・ZFS サブシステムを SPA Version 28 に更新した。
・Gnome を Version 2.32.1 に、 KDE を Version 4.7.4 に更新した。
あと、 usb(4)にて、USB パケットフィルタをサポート。
とあります。
他には、ネットワークカード絡みで幾つかの修正が入っています。
2012/02/09(木)FreeBSD 8.3R を出すらしい
2017/10/12 4:51
http://www.jp.freebsd.org/www.FreeBSD.org/releases/8.3R/schedule.html
まぁ、予定通りには行かない(というか、当初予定通りに行ったことは、今までに一度もない)ですが、春にはリリースするつもりでいるらしいです。
2012/01/13(金)FreeBSD 9.0R リリース
2017/10/12 4:48
欧米圏では特に不吉とされる「13日の金曜日」なんですが、気にしないのかな :-)
例によって、いつもの機械翻訳+意訳を・・・
- 新しいインストーラーに bsdinstall(8) が加えられており、本リリースの一部として提供されるISOイメージによって使用されるインストーラーです。
- Fast Filesystem は、softupdates ジャーナリングをサポートしました。
- ZFS を Version 28 に更新しました。
- 最新の ATA/SATAドライバは、AHCIをサポートし、最新のCAMフレームワークへ移動しました。
- Highly Available Storage (HAST) フレームワークの導入をしました。
- カーネルは、Capsicum Capability Mode (サンドボックス環境提供を主な特徴とする) をサポートしました。
- ユーザレベルでの D-Trace を導入しました。
- TCP/IPスタックは、プラグ接続できる輻輳制御フレームワークおよび、利用可能な5つの輻輳制御アルゴリズム機構ををサポートしました。
- NFSサブシステムを更新し、NFSv3,NFSv2 に加えて、新たに NFSv4 をサポートしました。
- High Performance SSH (HPN-SSH) を導入しました。
- Flattened device tree (FDT) を埋め込み、FreeBSD コンフィギュレーションが単純になりました。
- powerpcアーキテクチャは、Sony Playstation 3 を サポートしました。
- LLVMコンパイラおよび clang を組入れました。
- Gnome version 2.32.1, KDE version 4.7.3 になりました。
今回は、DVD,CD-ROM,bootonly の ISO イメージに加えて、USBメモリから BOOT可能な機器向けに memstick バイナリイメージも提供されているようです。
また、リリースノートを見る限りでは、em(4) [Intel NIC関係]、re(4) [蟹マーク NIC関係]なども更新されているようです。 re(4) では新たに RTL8168E/8111E-VL/RTL8401E がサポートされています。
FreeBSD9 の運用環境への導入は、弊社では、3月中旬頃になりそうです。
2011/12/30(金)配布元の munin 1.4.6 は、FreeBSD8.x のLANトラフィック監視にはそのまま使えない
2017/10/12 4:46
ところが、パッチをいろいろ入れていたのを忘れていて、更新だけしてしまったものだから、嵌ってしまったのです・・・orz しかも、まる2日間。。
具体的には、LAN カードのトラフィック計測が全く駄目。
具体的には以下 ↓
この計測を行うプラグインは、 [MUNINBASE]/lib/plugins ディレクトリの中の if_ というスクリプトです。
どうやら、スクリプト内で netstat コマンドを実行して、送信バイト数、受信バイト数を、sed で切り出している仕組みのようです。
手動で netstat コマンドを実行してみて、スクリプトが意図している内容と、実際の netstat コマンドの出力が異なることが分かりました。
具体的には、
72行目:
rsum += $7; osum += $10;
→ rsum += $8; osum += $11;
87行目と88行目:
print "rbytes.value", $7;
print "obytes.value", $10;
→ print "rbytes.value", $8;
print "obytes.value", $11;
のように修正すると、機能するようになります。
修正後はこんな感じ ↓
#年末・年始でアクセスが少なく静かです :-)
ここまでやって気づいたのですが、FreeBSD の Ports に munin が収録されているようで、Portsでは、この類のパッチが当てられているのかどうか気になったので確認してみました。、
うーーむ。既に対応されとる。最初からこっち見てれば早かったなorz
こんな感じです:
--- plugins/node.d.freebsd/if_.in.orig 2009-12-30 13:55:55.000000000 +0100
+++ plugins/node.d.freebsd/if_.in 2010-02-24 18:59:15.670282185 +0100
@@ -81,9 +81,12 @@
if (NF == 10) {
print "rbytes.value", $6;
print "obytes.value", $9;
- } else {
+ } else if (NF == 11) {
print "rbytes.value", $7;
print "obytes.value", $10;
+ } else {
+ print "rbytes.value", $8;
+ print "obytes.value", $11;
}
}'
fi
#表示が崩れるので、中括弧は全角文字にしています。実際は半角文字の中括弧です。
--- plugins/node.d.freebsd/if_errcoll_.in.orig 2009-12-30 13:55:55.000000000 +0100
+++ plugins/node.d.freebsd/if_errcoll_.in 2010-02-24 19:00:26.026407278 +0100
@@ -59,9 +59,13 @@
print "ierrors.value", $5;
print "oerrors.value", $8;
print "collisions.value", $10;
- } else {
+ } else if (NF == 11) {
print "ierrors.value", $6;
print "oerrors.value", $9;
print "collisions.value", $11;
+ } else {
+ print "ierrors.value", $6;
+ print "oerrors.value", $10;
+ print "collisions.value", $12;
}
}}'
#表示が崩れるので、中括弧は全角文字にしています。実際は半角文字の中括弧です。
他にも、幾つかのプラグインにて FreeBSD用のパッチがあるようです。
2011/12/22(木)CPUの消費電力低減法
2017/10/12 4:45
これは、負荷が少ない時にCPUクロックを自動調整で下げ、性能を可能な限り維持しつつCPUの消費電力を下げるものです。
設定は簡単です:
/etc/rc.conf に
powerd_enable="YES"
を追加するだけです。設定後は、再起動が一番手っ取り早いでしょう。
CPUのクロックは、お使いのマシンにて、
% sysctl -a dev.cpu.0.freq
とすると、MHz 単位で表示できます。
ちなみに弊社サーバの3台に対して導入すると・・・
2600 → 150 (約17分の1)
2400 → 1000 (約5分の2)
900 → 450 (ちょうど半分)
のようになりました。常にこうなるわけではありませんが :-)
現在のCPUは C-MOS 構成なので、消費電力は周波数に正比例します。
ほぼ、CPUはこの割合で消費電力低減になるはずです。
毎月の電力使用量にどう反映するか様子を見たいと思います。
2011/11/28(月)ProFTPD 1.3.4 以降の mod_ldap 関連設定
2017/10/12 4:42
サーバ側の /var/log/messages に以下のメッセージが残っていました:
proftpd[10975]: Fatal: unknown configuration directive 'LDAPDNInfo'
on line 35 of '/usr/local/etc/proftpd.conf'
最初はバグか?と思っていたのですが、つたない英文読解能力で google 先生の情報を漁ってみると・・ディレクティブが一部変わっている模様・・orz
日本語の情報が見当たらないので、今回遭遇した変更点をまとめてみました。
以下のように変更しないと LDAPを利用したユーザ認証が機能しません。
<変更前>
LDAPDNInfo 〔管理者DN〕 〔管理者パスワード〕
LDAPDoAuth on "dc=user,dc=account,dc=isp" "(&(uid=%v)(status=valid))"
LDAPDoUIDLookups on "dc=user,dc=account,dc=isp" "(&(uidNumber=%v)(status=valid))"
LDAPDoGIDLookups on "dc=group,dc=account,dc=isp" "(&(gidNumber=%v)(status=valid))"
<変更後>
LDAPBindDN 〔管理者DN〕 〔管理者パスワード〕
LDAPUsers "dc=user,dc=account,dc=isp" "(&(uid=%v)(status=valid))"
LDAPGroups "dc=group,dc=account,dc=isp" "(&(gidNumber=%v)(status=valid))"
・LDAPDNInfo → LDAPBindDN
・LDAPDoAuth → LDAPUsers
・LDAPDoUIDLookups → 削除
・LDAPDoGIDLookups → LDAPGroups
書式もちょっと変わったようなので、よく見て比較してみてください。
また、ここに記載されている内容は、弊社独自のものなので、各自の環境に合わせて適宜変更してください。そのままコピーしても無駄です。
また、ここに出てこないディレクティブは変更不要のようです。
当たり前の話ですが、意味を理解してから使いましょう。
2011/11/22(火)Apache 2.0 はサポート終了?
2017/10/12 4:41
昨年2月に Apache 1.3 系がサポート終了していますが、今後は Apache 2.0系も、サポート体制に注意する必要があります。
サポート終了のものをそのまま使い続けると、セキュリティ問題関連や、サーバ障害の際に対応ができない場合があります。
弊社サーバは既に全て Apache 2.2系へ移行済みです。
来年には Apache 2.4 が登場し、移行時期を模索することになります。
2011/09/03(土)SSL 証明書要求の際の 2048bit長キーの生成方法
2017/10/12 4:35
パスフレーズなしの秘密鍵(通常はこちら)
openssl genrsa -out www.example.com.key 2048
パスフレーズありの秘密鍵(専用サーバの場合)
openssl genrsa -des3 -out www.example.com.key 2048
トリプルDESでパスフレーズ設定。
途上で、設定したいパスフレーズを2回設問されるので、2回とも設定したいパスフレーズを入力。このとき、パスフレーズは2回とも同じものを入力しましょう。
忘れるとお手上げです。
あとはCSR(証明書要求)を作成。
openssl req -new -key www.example.com.key -out www.example.com.csr
設問に従って入力。
特に common name のところは間違わないように。
パスフレーズを設定した場合は、ここでパスフレーズの入力を求められます。
2011/09/01(木)SSL サーバ証明書の怪
2017/10/12 4:34
更新自体は先ほど終えましたが、何回か Apache が起動できなくて悩みました。
どこにもエラーメッセージが出ません。
が、なんと、原因はサーバ証明書の書式。
ご存知の方も多いと思いますが、サーバ証明書は暗号化されており、実態はテキストファイルです。そして、そのテキストファイルは
-----BEGIN CERTIFICATE-----
の行で始まり、
-----END CERTIFICATE-----
の行で終わります。
コピー&ペーストのミスで、最後の行が
-----END CERTIFICATE----
になっていただけで、 Apache が起動しません。
よーぅく見れば判りますが、最後のハイフン '-' が1個足りないだけなのです。
「サーバ証明書入れたら Apacheが起動しない」
と言う場合、証明書のフォーマットも疑って見るべきのようです。
2011/07/30(土)FreeBSD 9.0R のリリース作業開始
2017/10/12 4:33
9.0R の目玉となりそうなものは、
* OpenSSH に HPNサポート導入 ― SSL/SSH の転送速度が最大10倍くらいになる。
* Capsicum を導入 ― 本当に「唐辛子」を組みこむわけではありません。新たなセキュリティ機構の名称で、プログラムモジュール単位で細かなアクセス制御ができるようになるらしいです。
あと、
* BIND をベースシステムから外すか否かの検討 ― 今のところは実施保留
という話もあるようです。
予定通りに進んだことは一度も無いですが、一応、予定は組まれています。
http://www.freebsd.org/releases/9.0R/schedule.html
また、インストーラーが変わるようです。
名称も今までの sysinstall から bsdinstall に変わります。
画面などが変わるらしい上に、従来どおり日本語はサポートされない/日本語対応が間に合わないため、リリース後に時間とれれば、弊社サイトか、このブログで紹介したいと考えています。