2011/12/30(金)配布元の munin 1.4.6 は、FreeBSD8.x のLANトラフィック監視にはそのまま使えない

2017/10/12 4:46 サーバ運営・管理
システムの大幅な改変に伴い、サーバ監視に使用している munin も 1.2.6 から 1.4.6 に更新しました。
ところが、パッチをいろいろ入れていたのを忘れていて、更新だけしてしまったものだから、嵌ってしまったのです・・・orz しかも、まる2日間。。

具体的には、LAN カードのトラフィック計測が全く駄目。
具体的には以下 ↓


この計測を行うプラグインは、 [MUNINBASE]/lib/plugins ディレクトリの中の if_ というスクリプトです。
どうやら、スクリプト内で netstat コマンドを実行して、送信バイト数、受信バイト数を、sed で切り出している仕組みのようです。

手動で netstat コマンドを実行してみて、スクリプトが意図している内容と、実際の netstat コマンドの出力が異なることが分かりました。
具体的には、
72行目:
  rsum += $7; osum += $10;

→ rsum += $8; osum += $11;

87行目と88行目:
  print "rbytes.value", $7;
  print "obytes.value", $10;

→  print "rbytes.value", $8;
  print "obytes.value", $11;

のように修正すると、機能するようになります。

修正後はこんな感じ ↓

#年末・年始でアクセスが少なく静かです :-)

ここまでやって気づいたのですが、FreeBSD の Ports に munin が収録されているようで、Portsでは、この類のパッチが当てられているのかどうか気になったので確認してみました。、
うーーむ。既に対応されとる。最初からこっち見てれば早かったなorz
こんな感じです:
--- plugins/node.d.freebsd/if_.in.orig  2009-12-30 13:55:55.000000000 +0100
+++ plugins/node.d.freebsd/if_.in 2010-02-24 18:59:15.670282185 +0100
@@ -81,9 +81,12 @@
if (NF == 10) {
print "rbytes.value", $6;
print "obytes.value", $9;
- } else {
+ } else if (NF == 11) {
print "rbytes.value", $7;
print "obytes.value", $10;
+ } else {
+ print "rbytes.value", $8;
+ print "obytes.value", $11;

}'
fi

#表示が崩れるので、中括弧は全角文字にしています。実際は半角文字の中括弧です。

--- plugins/node.d.freebsd/if_errcoll_.in.orig  2009-12-30 13:55:55.000000000 +0100
+++ plugins/node.d.freebsd/if_errcoll_.in 2010-02-24 19:00:26.026407278 +0100
@@ -59,9 +59,13 @@
print "ierrors.value", $5;
print "oerrors.value", $8;
print "collisions.value", $10;
- } else {
+ } else if (NF == 11) {
print "ierrors.value", $6;
print "oerrors.value", $9;
print "collisions.value", $11;
+ } else {
+ print "ierrors.value", $6;
+ print "oerrors.value", $10;
+ print "collisions.value", $12;

}}'

#表示が崩れるので、中括弧は全角文字にしています。実際は半角文字の中括弧です。

他にも、幾つかのプラグインにて FreeBSD用のパッチがあるようです。

2011/12/22(木)CPUの消費電力低減法

2017/10/12 4:45 サーバ運営・管理
FreeBSD には、powerd という、省電力ソフトウェアが標準で最初から入っています。
これは、負荷が少ない時にCPUクロックを自動調整で下げ、性能を可能な限り維持しつつCPUの消費電力を下げるものです。

設定は簡単です:
/etc/rc.conf に
 powerd_enable="YES"

を追加するだけです。設定後は、再起動が一番手っ取り早いでしょう。

CPUのクロックは、お使いのマシンにて、
 % sysctl -a dev.cpu.0.freq

とすると、MHz 単位で表示できます。
ちなみに弊社サーバの3台に対して導入すると・・・

2600 → 150  (約17分の1)
2400 → 1000 (約5分の2)
900 → 450  (ちょうど半分)

のようになりました。常にこうなるわけではありませんが :-)
現在のCPUは C-MOS 構成なので、消費電力は周波数に正比例します。
ほぼ、CPUはこの割合で消費電力低減になるはずです。

毎月の電力使用量にどう反映するか様子を見たいと思います。

2011/12/01(木)[Perl5] 騙されたなぁorz

Perlにて UNIXドメインソケットを使う際の話。 どうやるんだっけかな? ということで、すぐに思い出せないので、 Perl CookBook 第一版 に掲載されているものを、「こうだっけかな~」と思いつつ参考に。
use IO::Socket;

unlink "/tmp/mysock";
$server = IO::Socket::UNIX->new(LocalAddr => "/tmp/mysock",
                                Type      => SOCK_DGRAM,
                                Listen    => 5 )
    or die $@;

$client = IO::Socket::UNIX->new(PeerAddr  => "/tmp/mysock",
                                Type      => SOCK_DGRAM,
                                Timeout   => 10 )
    or die $@;
しかし、はっきり言って騙されました。 見かけ上は起動するけれど、実際はソケットファイルが作成されないです。 これが、現行で正しい例:
use IO::Socket

my $socket_path = '/tmp/wibble';
unlink($socket_path);
my $server = IO::Socket::UNIX->new( Type => SOCK_STREAM,
                                    Local => $socket_path,
                                    Listen => 5 )
   or die("Can't create server socket: $!\n");

my $sock    = $server->accept() or die("Can't accept connection: $!\n");

my $client  = IO::Socket::UNIX->new( Type => SOCK_STREAM,
                                     Peer => $socket_path, )
   or die("Can't connect to server: $!\n");
LocalAddr ではなく Local 、 PeerAddr ではなく、Peer です。

今更ながら気付いたのですが、Perl CookBook 第一版 は、2001年刊行の本でした。
Perl 4 から Perl 5 に移行して間もない頃で、確かにハッシュパラメータ名などは違っていたかも・・・です。