2005/04/23(土)高調波・低調波

2005/04/23 20:05 コラム
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが.. ^^;
高調波(こうちょうは)とは、本来の周波数の整数倍の周波数の電波のこと
低調波(ていちょうは)とは、本来の周波数の整数分の1の周波数の電波のことを指しますです。

NHKラジオ第二 札幌局の周波数は、747kHz です。
しかし、その2倍の周波数、1494kHz でも、札幌周辺ではNHKラジオ第二 が弱く聞こえます。
1494kHz にNHKの放送局はありません。これが高調波です。ラジオの故障ではありません ^^;

高調波は送信所の調整いかんで強く出たりでなかったりします。一般的に奇数倍の高調波が出やすいです。
2倍の周波数の高調波は、第2高調波、3倍の周波数の高調波は、第3高調波、4倍の周波数は、第4高調波.... となります。
一般に倍数が多くなるほど、高調波としてのエネルギーは弱くなります。

また、整数分の1の周波数も出る場合があり、こちらは、 2分の1の周波数は、第2低調波、3分の1の周波数は、第3低調波です。
こちらも分母が大きくなるほどエネルギーはちいさくなります。
また、低調波の方は、一般的に高調波よりエネルギーが小さいです。

前置き長かったですが(爆)、先ほど、ビーコンのチェックしようと、376kHz にあわせたら、中波局が聞こえてきました。
冬にはこのようなことは無かったのです。
加えて、中波局はこの時間帯(20:00 頃)は、どの民放中波局も野球中継ばかりなので、局もなかなか判定できません。

どうやら、中心周波数は、378kHz。
3倍すると、1134kHz で、文化放送の第3低調波?ということになりますが、1134kHz と内容が違っています。
この場合、受信機自体の問題も考えられます。
その問題とは、受信機の回路方式による現象なんです。故障ではないです。
ちょっと小難しい理論になるので、ここでは割愛しますが。。。 ^^;