2008/03/28(金)コミュニティFM― ラヂオ ノスタルジア

2008/03/28 23:48 放送一般
提起の放送局は、聴取ターゲットが1950年代生まれのシニア層として 2000年4月に開局した札幌市中央区で2局目のコミュニティFM局です。

開局当時は、放送設備の殆どを自作(しかも真空管がメイン)し、普通なら数千万円かかる設備費用を70万か80万円で済ませた(金額はうろ覚えにつき鵜呑みにしないでください)と、話題になり、 2002年か 2003年頃だったと思うのですが、経理陣の内紛が何回か伝わっていて、この点でも話題になった放送局です。

で、引越ししてから全くこの局が取れなくなった(空中線の飛来方向が完全に建物の陰になるため)ので、暫く聞いていなかったのですが、放送休止が起きたという未確認情報をもらったので、出かける時にカーラジオでチェックしていたわけです。

ここ数日軽くチェックしただけですが、
・深夜帯は休止している?(キャリアは出ている模様)
・日中の時間帯は一応放送しているが、音楽垂れ流しの時間が多い模様。 という感じがします。

1回や2回のチェックなので、断定できないですが。
昨年夏頃は確か、深夜帯は毎晩文字通り「ノスタルジアな音楽垂れ流し」状態だったんですが、、

2008/03/22(土)コミュニティFM局が廃止(FMニセコ)

2008/03/22 17:28 放送一般
ということで、、
コミュニティ放送局の廃止について 〔北海道総合通信局〕

これまでも経営陣の内紛が起きているコミュニティFM局は、北海道でも複数ありますが、放送は継続しています。
経営基盤がどうのこうのというより、経営陣の内紛が大きいような。。
全国的な傾向は判りませんが、北海道ではコミュニティFM局廃止というのは初めて。

現在、北見市でコミュニティFM局が開局準備中です。
82.7MHz 20W で、つい先日の 3/19 に予備免許が交付されています。

2008/03/08(土)表面的なことだけ流すのは看過できません・・(違法FM)

2008/03/07 24:00 放送一般
最近時間が無くてアレなんですが、 なんか表面的なことしか伝わっていないようなので、、、
たぶん長期間消えずに残るのは 
不法無線局の開設者を電波法違反容疑で告発 〔北海道総合通信局、リンク切れ確認 2018/07/15〕 
ということで。。

以前、それとなく問題提起した のですが、あまり省みられることなく、事件がおきました。
北海道の農村部では、いつこのような事件がどこで発生してもおかしくないんです。
再度提示しましょう。その前に今回の事件が発生した中標津町の位置です。

Nakashibetsu
〔画像クリックで少し大きな画像が表示されます〕

赤く塗り潰してあるのが中標津町の町域です。
で、今回話題となった民放FM局(FM北海道)の現在のおよそのサービスエリアを示します。

Jofufmarea
〔画像クリックで少し大きな画像が表示されます〕

一部、「オホーツク海沿岸地方はサービスエリア外」と報道したマスコミがいるようですが、大きな間違いですので。
でも辛うじて網走、北見といった地域だけです。この地域の人口の およそ 70% になりますが・・

次に、2つ目の民放FM局(FMノースウェーブ)の現在のおよそのサービスエリアを示します。

Jopvfmarea
〔画像クリックで少し大きな画像が表示されます〕

こちらは、前述のFM北海道よりサービスエリア自体が狭いことが判ると思います。
網走、北見、室蘭に地域拠点となる中継局がありません。

ついでに、TV東京系列の民放局 テレビ北海道のサービスエリアです。

Johitvarea
〔画像クリックで少し大きな画像が表示されます〕

この放送局は、釧路地区に 2000年、網走、北見、根室地区に 2001年にエリア拡大の構想があったと聞いていますが、例の地上ディジタル事業でこの構想は実現できず、早くても2011年以降になるでしょう。

ここ数年、日本ハムの野球中継をこの放送局が積極的にやるので、毎回のように「中継局設置しろ」の苦情・要望が来る始末らしいです。
いずれも今回事件がおきた中標津町はエリア外であることが判ります。

さらに、中標津町と同じ状況にある市町村は中標津町以外にも複数あります。 稚内なども民放FMが無い地域のひとつです。

中標津町は空港があるせいか、人口増の市町村で現在 23000人余りです。
この地域のAM放送は釧路局か根室局が取れますが、どちらも今ひとつです。

既存民放TV局は 2kW, NHK-FM 1kW で中継局を中標津付近に設置しています。 それくらいの出力でないと、この地域は広いのでカバーしきれないです。
大都市圏にずっと暮らしている方々には理解されないことが多いのですが、 この地域は、隣りの家まで 1km 以上あるような地域が普通にあるので、 インターネットも難しいものがあります。距離がありすぎて回線引くのに困難を伴います。

同じように利益優先の民放が、中継局設置には積極的に手をつけるという状況にはなれない訳で。。
このようなつまらない格差があることで、定住人口が札幌のような都市圏へ流れるきっかけを与えている事実があります。

時代に合わせた生活環境が構築できない地方は、自然衰退・消滅という危機が待っています。
東京(首都圏)の視点では見えないものが山のようにあるわけです。
一番まともな高速通信環境が携帯電話なんですよね。