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2008年01月12日の記事

2008/01/12(土)サイクル24

2008/01/12 23:35 コラム
にわかに各所で取り上げられています。
間違っても
「タイヤサイズが24インチの自転車のことではない」
のでご注意を。。

太陽をスモークガラスなどを介して眺めると、こんな感じで黒いシミのようなものが見えます。

20060121sub
〔NASA の SOHO 衛星が撮影したもの(らしい)〕

太陽って、ほぼ真円な球体だそうですね。(歪みが 0.01%以下だとか)
このシミのようなものが黒点ですが、この黒点の数が多いほど太陽活動が盛んであると言われています。

太陽活動が盛んになると、特に短波帯の高いほう(21MHz帯や26MHz帯)の周波数帯の通信状態がよくなり、近隣諸国のVHF帯のFM放送が異常伝播によって突然ローカル局並みに受信できたりする現象の回数が増えたりします。

2007 年は、太陽活動が一番低迷した時期で、21MHz 帯の短波放送の状態も悪かったです。
太陽活動は、平均11年周期で繰り返しているといわれています。
1755年から起算して、この周期が24回目にあたるので、「サイクル24」という言い方をします。

ここの説明が一番わかりやすいです → 新しい太陽周期の始まりか? 〔NICT /独立行政法人 情報通信研究機構〕

サイクル24の活動のピークは 2011年から2013年の間に訪れると予測されています。
中波帯以下は背景ノイズが少し増え、あまりいい影響ないかも、と思いますが、短波帯やVHF帯などは面白くなってきます。

ちなみに、今の時点で、太陽を観測しても黒点は全くといっていいほど無いようです。
それだけ活動が停止に近い状態ということです。

また、黒点が発生しなかったり、黒点の発生数が少ないと、地球は氷河期のように寒冷化することも今までの研究で判っているそうです。

サイクル24がどれくらい活動が盛んになるのかは、これまた色々な見解があるようです。 今のところ有力そうな説は、過去100年で2番目に活動が盛んになる、というものです。
(全く逆の見解もあるようです → http://www.agu.org/pubs/crossref/2005/2004GL021664.shtml