2007/03/12(月)謎の多いスポラディックE層(Eスポ)
2007/03/12 17:48
電子密度が高いほどより高い周波数まで反射します。
電子密度は D層 < E層 < F層 の順で高くなります。上空であるほど、太陽からの紫外線などが強いので、それだけ電離が発生しやすいわけです。
「スポラディック」は英語で「突発的」という意味があるらしいです。 我々のような日頃から遠距離受信とか、遠距離交信とかを試みている者たちは、「Eスポ」で通用します。
この電離層は、普段は存在していなく、短波よりも周波数が高いVHF帯の電波まで反射するような電子密度が極度に高い領域が局地的に雲のように発生することが知られています。
このEスポですが、純粋な自然現象です。
日本ではFM放送(特に 88MHz より上)や、テレビジョンの ch1-ch3 に受信障害を引き起こす厄介者扱いですが、我々にとっては、普段出来ないことが出来る絶好のチャンスなのです(笑)
Eスポが発生すると、21MHz あたりから 150MHz あたりの短波の高い周波数帯から VHF帯にかけて、国内や近隣諸国の遠距離通信のコンディションが飛躍的に向上します。普段は決して受信すら出来ない近隣諸国のFM放送やTV放送なども一時的に受信できるようになります。
Eスポは、こんな感じで局所的に雲のような感じで出現するので、影響範囲は通常、限定的です。
先日、電離層 の説明を Wikipedia で見ると、Eスポの発生には地域的な偏りがあり、特に日本付近が頻発しているとありました。
#知らなかった (^^;
活火山帯や地震多発地帯との因果関係でもあるのでしょうか。
ちなみに、地上ディジタルTVでは、現在の VHF帯 TV チャンネル (ch1 - ch12) は無くなります。
残るのは ch13 ~ ch52。 VHF 帯のTVチャンネル撤収は世界的な動きのようです。
これは、明らかにVHF帯のEスポによる受信障害を回避するためですね。
つまらないなぁ(ばき☆)