2007/03/03(土)新周波数でのJMH

2007/03/03 15:30 SWL
3/1 より、気象庁によるJMH (気象無線模写通報) の送信周波数が変更になっています。
3622.5kHz/7795kHz/13988.5kHz の3波のみ。

7795kHz で受信を試みましたが、7305kHz だった頃より、フェージングは少ないようです。
2種類の高層天気図を受信してみました。
先ずは、いわゆる 500hPa 天気図:

200703031

上空 5700m を基準にして、気圧を高度で示し、等しい気圧の部分を実線で示します。
この高度が低いほど気圧が低く、高度が高いほど気圧が高いという意味になるらしい。

点線は、等温線。これを見て、大雪の目安や寒気の目安とします。
概ね -30℃の等温線が真冬の寒気で、「冬将軍」という表現をする天気キャスターもいます。

今シーズンは、通常は北海道付近まで南下して居座るこの等温線が、サハリン付近までしか南下しない日が多く、日本付近に南下してもそれが長続きしない状態が続いています。

時期によりますが、実際の天候により密接に関係してくるのが、次の 850hPa 高層天気図です:

200703032

この図では、上空 1500m付近を基準として、気圧が等しい部分を実線で、等温線を点線で示しています。
この高度では、雪の目安は -6℃の等温線。 平野で雨になるのは、-3℃の等温線。

通常、3月いっぱいは、-6℃の等温線が、北海道付近に居座るのですが、今シーズンは、これまたサハリンあたりまでしか南下しない日が続きました。 ちなみに、-12℃の等温線になると、粉雪になります。

ですが、本州まで南下することはシーズンを通すと、通常でもそう多くありません。
今日は、-6℃の等温線がサハトン中部(北緯 50°付近)まで北上し、春のような状態。

この状況では、北海道でも雨になります。暖冬といわれる所以です。
それだけではなく、沿海州方面も暖冬傾向なのか、中波帯は特に影響を受けるようです。
はっきりしませんが、気温との因果関係はかなりありそうです。