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2014年06月18日の記事

2014/06/18(水)再度 FreeBSD10.0 で clang 環境構築検証(1)

2017/10/12 17:27 サーバ運営・管理
以前、こんな記事こんな記事 で、clang 環境構築検証した記事をもっともらしく載せましたが、実は旧環境が温存された状態。
したがって、検証の質としては低いのです。

20140617.JPG
ということで、今度は FreeBSD 10.0 をクリーンインストールしてやってみました。
今回から、BerkeleyDB 4.8.30 をPorts から入れることにしました。

特に問題が無かった(従来と同じ手順にて構築出来る)のは
・SpamAssassin 3.4.0
・ProFTPD 1.3.5
・PostgreSQL 9.3.4

BerkeleyDB 4.8.30 を Ports からインストールしたために手順の変更が必要なのは
・Courier-Authentication Library 0.66.1
・Maildrop 2.7.1
・dovecot 2.2.13

構築環境が FreeBSD10 に対応していないため、ソースコードなどの変更が必要なのは
・OpenLDAP 2.4.39
・mod_perl 2.0.9-dev
・Apache 2.4.9
・PHP 5.5.13
・postfix 2.11.1

といった状況になりました。

FreeBSD10 にて、BerkelayDB をports からインストールした場合、そのディレクトリ構成が標準と異なりますので、Ports以外でアプリケーションをソースコードから構築する際、環境変数でその旨をコンパイラに教 え込む必要があります。

具体的には、アプリケーションのうち、ソースコードから構築する際、configure スクリプトを最初に実行させるタイプのものは、環境変数 CPPFLAGS に include ファイルパスを列挙する必要があります。こんな感じです:
setenv CPPFLAGS '-I/usr/local/include -I/usr/local/include/db48 -I/usr/include'
また、Courier-Authentication Library 0.66.1 と maildrop 2.7.1 は、環境変数 LIBS に -lssl を指定する必要があります。こんな感じ:
setenv LIBS -lssl
こうしないと、どういうわけか、SSL ライブラリがまともにリンクできず、コンパイルが見かけ上成功してように見えても実際は失敗していた、という羽目になります。