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2014年04月24日の記事

2014/04/24(木)TV放送の画素数-4Kとか8Kって??

2017/10/12 17:19 雑多なトピック
パソコンでは意識する方々も多いですが、TV放送については、多くの方々はあまり意識していないのではないでしょうか。

コンピュータディスプレイとTV受像機は似て非なる代物ですが、
表示する部分だけは、液晶であってもブラウン管であっても同じものです。

つまり、フルカラーを発色できる細かい点の集まりが縦横に並んでいる点は同じです。
精細でリアルな映像は単位面積あたりの点の数をより多くすることで実現できることから、現在はいかに単位面積あたりの点の数を多くするか、ということに開発競争の主力が注がれています。
題名の4Kとか8Kがこの画面上の点の数を示す名称になります。

○2011年までのアナログTV放送
ご存知の方も居られるかもしれませんが、
日本のTV放送は、米国で実用化されたNTSC方式を採用していました。
走査線(縦解像度の該当)数は 525。有効ライン数は 483。
横方向の解像度は 640 ピクセルでした。
DOS/V の画素数(640x480) の策定根拠は、おそらくここから来ていると思います。

○現在のディジタルTV放送
日本のディジタルTV放送は、NHKが開発した ISDB と呼ばれる方式で、現在は南米の殆どの国やアフリカの一部でも採用されています。
走査線数は 1125。有効ライン数は 1080。
横方向の解像度は 1920 ピクセル(衛星放送)または 1440ピクセル(地上放送)です。
ですから、1920x1080 がTV放送の画素数です。

ISDB には大きく、
ISDB-S(衛星放送)、ISDB-T(地上放送)、ISDB-C(ケーブルTV放送)、ISDB-TSB(地上ラジオ放送)の4種があり、更にワンセグ放送の技術仕様などの細則が定められているようです。

○単なるハイビジョンとフルハイビジョンの違い
ハイビジョンはNHKの商標で、HDTV(High Definision TV/高精細度テレビジョン) というのが技術的な正式名称のようです。

TV受像機のカタログを見たことがある方はご存知かと思いますが、
「フルハイビジョン対応」と書かれたものとそうでないものがあることに気づくかと思います。これは、受像機自体の画素数です。

フルハイビジョンの画素数は 1920x1080。
「単なる」ハイビジョンの画素数は、たいてい 1366x768 です。
純粋に販売価格低減を図るためと思われます。
また、1366x768 の画素数は、別名「HD」と言われます。
また、縦方向の画素数が 650以上であれば、「ハイビジョン」と名乗ってよいことになっています。

2013年までに発売されたTVは、28インチ未満であれば、多くが「単なる」ハイビジョンです。つまり、 1366x768 の画素数です。
今年(2014年)になって、フルハイビジョン仕様のものが増えてきました。
気になる方は確認するといいでしょう。

○ やっと4K・8Kの意味です・・
4Kは、画素数 3840x2160 のもの(派生もので 4096x2160 がある)、
8Kは、画素数 7680x4320 のもの(派生もので 8192x4320 がある)を指します。

「K」というのは、度量を表す際に 1000を意味する「キロ」のKです。
横方向が約 4000前後のものは4K,横方向が約8000前後のものは8Kとなります。
また、フルハイビジョン(1920x1080) 画面4枚分の表示能力があるので4K,8枚分の表示能力があるので8Kという言い方も出来ます。

画面を表示する際の情報量も現在のフルハイビジョンの4倍、8倍必要なので、伝送方法の圧縮や処理方法などの実用化試験などが現在進められているようです。