2014/02/12(水)MZ-2500 の FDD を修理する - 収納工作編

2017/10/12 6:01 修理や再生など
前回は動作確認まで行い、今回はいかにケースに収納するかを思案した記録です。
構造を検討したところ、以下の材料で収まりました:
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10mm 角の木材・6mm 角の木材・2.4x16mm の木ネジ
材料費の合計は 270円。

FDDが収まらないため、90度に曲げられていたコーナーをこのように延ばしました。
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このガイドは幅 3mm 、下のFDDドライブから3mm 浮いています。
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長さ 15.8cm に木材を切断し、6mm 角材と 10mm 角材を接着。
この時、面のひとつの高さを合わせる。
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こうすることで、コーナーの段差を無くし、これから上に載せるFDDの土台を形成します。

これは、FDDを抜き差しするときのツマミですが、MZ-2500 本体に空いている穴の位置がずれていて、操作の妨げになるので、数mm 削る必要があります。
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このように、土台をネジで固定。
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更に前後の位置決めに注意しつつ、木ネジでユニットに固定。
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これで、何とかFDDを MZ-2500 に固定できました。

また、MZ-2500 には、時計のバックアップの為にリチウム電池が基板直付けされています。
さすがに 30年近い歳月が経過し、このリチウム電池が逝っていたので、代わりに 単3乾電池を2本を接続しています。
殆ど電気食わないので、単5電池2本でも大丈夫かと思われます。
(リチウム電池は電圧3Vなので、乾電池は2本必要。)
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2014/02/05(水)MZ-2500 の FDD を修理する - 動作確認編

2017/10/12 5:58 修理や再生など
今や、SHARP の名機8bitパソコンと評価されている MZ-2500。
SuperMZ とか、火の鳥とか呼ばれていました。
筆者は 1986年、新品で購入しました。
このシリーズは4つあり、
MZ-2511:FDD 1台・80B/2000モード・フルロジカルコントロールデータレコーダ付き
MZ-2521:FDD 2台・80B/2000モード・フルロジカルコントロールデータレコーダ付き
MZ-2531:MZ-2521 の改良版(SuperMZ V2)
MZ-2520:MZ-2521 から 80B/2000モードとフルロジカルコントロールデータレコーダを取り去ったもの

とあります。Google で検索すると、このあたり結構間違った情報が書かれていますね。30年近く前のパソコンですから無理もありません。

この前、ハードウェア・ファームウェアの開発用として復活させようと(というより、前からやりかたかったがディスプレイが無かったままだったので)、いろいろチェックしていたら、FDDの1台が故障している ことが判明。

SHARP のパソコンは、回路図やBIOS の仕様などが事実上公開されているため、スキルの高いユーザが多い。AT互換機用のFDDが使えないかなと思って google に尋ねたら同じことを考えている人は他にも複数いるようで、どうやらこれでいけそうです。スキルの高いユーザに助けられています。

今回採用したのは、どこかから15年前くらいに貰ってきた CITIZEN のFDD.
たぶん LR102061 という型番ですが、現在は手に入らないと思います。
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AT互換機のFDDはハードウェア的に「ドライブ番号:1」(DS1)と固定しているものが多く、このままでは MZ-2500 においては、「FDドライブ2」と認識されてしまうため、今回は、「ドライブ番号:0」(DS0) と認識させる改造が必要。

既存の故障していないFDDの設定を変える手もありますが、今回はFDDにドライブ番号を設定するジャンバ線があるので、これを DS0 にジャンバを移動させます。
他機種FDDでは、たぶん、配線を切り貼りする必要があります。
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接続は、こんな感じで、このFDDの場合は、既存のFDDと同じ。
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これで電源ONします。

黄色っぽい部分。。
これは本来は中間色表現ですが、液晶ディスプレイのせいなのか、現在のアナログRGBの仕様のせいなのか、うまく表現されません。。
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BASIC-M25(6Z002 Ver 2.0B) が無事起動。
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BASIC-S25(6Z003 Ver 1.0A) も問題なし。
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最も使いたかった P-CP/M(6Z001) も起動しました。
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これで、FDDの修理は出来ました。。
あとは、形状が少し違うので、どう筐体に収めるか。。です。。

ちなみに MZ-2000 モードにて、データレコーダが無事動作することも確認。
こんな感じ:
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往年のゲームソフトも動作確認。
ハドソンソフトは札幌の会社ですが、当時は技術力が高く、ゲームソフトだけではなく、良質なシステムソフトも売っていました。
前述の BASIC-M25(6Z002) あたりもハドソンソフトが開発を担当した、と言われています。
(このあたり、記憶が曖昧です。。)

コナミかどこかに吸収されて、2012年5月だったと思いますが、消滅してしまいました。。

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ちなみに当方では自分でゲームソフトを買ったことは殆どありません。
個人的には、パソコンゲームにはあまり興味ありません。
当時の友人が勝手に買って来て、勝手に遊んでいたんです。。(笑)