2017/09/30(土)Cyberfox は 2018年3月で提供終了になる

当方で愛用していた 64bit版 Firefox と言える存在で AMD CPU ものに特化しているWebブラウザでしたが・・・
cyberfoxAMD64.png

2017/03/07 に「1年後にサポートを停止する」と発表され、気が付けばもう半年も無いので、このあたりの移行に向けた対処を本格的に考える時期なのかなと思います。

実は、これと同じ時期に Firefox 本家で 64bit 版の提供が始まり、単純に「64bit版が欲しい」といったユーザは Firefox に戻すほうがいいです。
あれだけ消極的だったのにな~ と強い印象を持たざるを得なかったのは過去の話になってしまいました。

個人的には半信半疑のようなところがありました(64bit版といっておきながら実は 32bit版ビルドで動作出来てるだけというものが結構あるから)が、mp4 動画の再生が途中でハングするというトラブルが Cyberfox で頻発するようになり、どうもブラウザの問題らしいということで、試しに以前使っていた Firefox を試そうとインストールした後確認したら・・
firefox_x64.png

確かに 64bitビルドです。インストール先も確かに64bitアプリ(← 最近はこう称するんだよね) と認識してインストールされていました。

この行動のきっかけとなった、mp4動画の再生ですが・・・
途中で原因不明のハングするというトラブルは解決した模様です。

2017/04/12(水)今どきの和文Webフォント

Webサイトを制作していて、悩みの種のひとつに文字フォントの問題があります。
従来(結構昔話になってきている)は閲覧する側で表示できる文字フォントを考慮するのが一般的であり、制作側で使用したい文字フォントをデザイン的に強制出来ないという問題 があります。

筆者が制作したサイトもこんな感じで、クオリティにやや難を感じる状態です。。
20170412_before.png

最近は CSS の普及でこうした問題も解決し、ライセンスに注意する必要がありますが、制作側で意図した文字フォント一式をWebブラウザにダウンロードさせ、強制することができます。
これは、一般的に「Webフォント」と言うものです。

しかしながら、日本語環境でこの「Webフォント」を採用するには問題があります。先ず、
・英文フォントと違い文字種が多いので、フォントファイルも数MBはザラである。フォントによっては、数10MBあり、ダウンロード → 表示に必然的に時間かかる。

という致命的ともいえる問題があり、更に、
・実際に表示させてみると、文字フォントによってはレンダリングが汚く、プロ品質の実用にやや難がある。

とりあえず、致命的な問題が何とかならないものかと色々調査していましたが、
有償のサービスもあるもののそれは弊社の環境にはオーバスペックなため、下記の手法で落ち着きました。

〔参考〕
10分で設定完了!Webフォントの使い方や軽量化・はてなブログでの設定手順、優良リソースなどまとめ【おすすめ日本語フォントも】
http://brian.hatenablog.jp/entry/how-to-set-web-fonts

先ず、
「サブセットフォントメーカ」 というソフトウェアと、
「WOFFコンバータ」 というソフトウェアをダウンロードしてインストールしておきます。
ちなみにこれら2つのソフトウェアは Win版とMac版両方あります。

両方ともいわゆるフリーソフトで、生成したフォントファイルは、元にしたフォントファイルでライセンス制限されていない限りは商用利用(有償で制作を請け負うなど)可能です。

インストール出来たら、「サブセットフォントメーカ」を起動し、以下のように入力しました。
20170412_1.png
因みに、元フォントは「モトヤLマルベリ等幅3」というApache ライセンスのものを採用しました。
フォントに格納する文字のところは、テキストファイルであれば何でもよいようです。
筆者はそのまま対象のHTMLファイルを選択しました。
但し、Windows 環境において、UTF-8 では文字化けするようなので、予め UTF-16BOM(Windowsで言うところのUnicode形式) に変換しておくとよいです。

ここで「作成開始」をクリックすると、すぐに WOFF コンバータの画面が開きます。
以下のように入力します。(変換前ファイルの欄は自動入力される)
20170412_2.png

ここで「変換開始」をクリックすると、拡張子が .eof , .woff , .woff2 の3つのファイルが生成されます。
こうすることで、使用している文字のみをピックアップし、フォントファイルのサイズを大幅に削減できます。筆者の場合は最大で 15kB 余りとなりました。

これらをサーバにバイナリモードにて(FTP の場合)アップロードし、次にCSS ファイルで、これらフォントファイルを参照するように設定します。
こんな感じです:
@font-face {
  font-family: 'motoyasub3' ;
  src: url('/css/motoyasub3.woff') format('woff'),
       url('/css/motoyasub3.eot')  format('eot') ;
  font-weight: 100 ;
}

a.sidemenu  { font-family: 'motoyasub3',"MS Gothic",Osaka,monospace,sans-serif;
      .... [中略] ....
            }
これで、こうなりました:
20170412_after.png

レンダリングも問題なさそうです。(Cyberfox,chrome,IE11,edge で確認)
woff 形式は IE 以外で、eot 形式は IE のみでサポートする Webフォントファイルのようです。